我が家の娘、口が達者なのでときたま嘘というか空想の世界へ行ってしまいます。
先日Twitterで
「子どもがイヤを痛いといって困る…」というのを拝見して、
我が家の娘もそんな時期があったなと思い出しました。
うちも「痛い!」と行ってた時期がありました….
なぜか言わなくなったのですが….
「痛い!」と言った時に「大丈夫?病院いく??大きな病院で一人でねんねする?」と言いながら見るようになったら言わなくなりましたが….
虐待疑われるんじゃないかと悩んだ時期あります😭— やちこ@♀2歳チビノフ (@chorinyachico) 2019年6月30日
そもそも、なぜ2歳半の子どもが「嘘」をつくのか。
それを「嘘」と理解しているのか、ふと気になりました。
そして我が家の対処法をまとめてみました。
嘘の種類によって対応を変える
嘘にも種類があると思います。
- 痛くないのに痛いといった場合
- あきらかな嘘・空想
2の場合は、むしろその嘘に付き合うぐらいの感じで対応しています。
しかし、1の場合はあきらかに「相手を欺こう」としています。
こういった場合、家では
- 嘘をついた理由を言葉にしてあげる(一緒に探す)
- なぜ嘘がダメなのか説明する
- 具体的にどうしてダメなのかを例を伝える
という順序で「話して解決」を心がけています。
(が、相手はイヤイヤ期の2歳6ヶ月なのでなかなかうまくいかないことも多いです。)
なぜ子どもは嘘を付くのか
そもそも、嘘をつく必要がなさそうな子どもがなぜ嘘を付くのか?
嘘って理解しているのか?
子どもが嘘をつく理由を調べてみました。
空想と現実の区別がつかない
幼いお子さまは、自分が見た童話や映画のファンタジーの内容を、現実にもあるかのように話すことがあります。頭の中でイメージしたことが、実際にも起こりうると思っているのです。しかし、成長とともに、この理由でつく噓は減少していきます。
ファンタジータイプと勝手に命名してますが、
2歳半の女児ともなると自分はファンタジーの世界の住人かなっていうくらい夢の中へ、空想の中へ行ってしまうこともしばしば。
このタイプの嘘はもはや「嘘」というか「妄想」に近いのかな?と思います。
自分のための噓
保護者に叱られてしまうのを予想し、お子さまが自分を守るためにつく噓もあります。また、保護者の興味を引きたいがために噓をつく場合もあるでしょう。
例えば、「少しお腹が痛い」と言うと自分のことを真剣に心配してもらえることがわかっている場合、本当は何ともなくても噓として伝えてくることがあります。
これが今回の最大の悩みどころ。
「少しお腹が痛い」と言うと自分のことを真剣に心配してもらえることがわかっている場合、本当は何ともなくても噓として伝えてくることがあります。
そうなんですよ…2歳過ぎた頃から「イヤ」を「痛い」と表現することが多く、
最初の頃はそれが嘘かもわからず「大丈夫?えっ?痛いの?どこ?」なんてひどく心配していました。
保護者の真似からの噓
保護者の言い方を真似して、お子さまが噓をつくこともあります。そうならないようにするには、保護者自身がいつもどのような言葉遣いや会話をしているか、気にする必要があるでしょう。適当な発言ばかりしていると、その様子を見てお子さまが噓をつくようになります。お子さまにも、正直に接することが大切です。
これは耳が痛い所。できるだけ真摯に子どもと、娘と向き合うようにはしていますがどうしてもつかないといけない嘘もあります。本当に子どもは見てて真似するんですよね…
我が家の対処・対応方法

明らかに「嘘」と分かる場合
我が家は「痛い」と言って「嫌なこと」から逃れようとすることがしばしばあります。
例えば夕ご飯時、
あまり好きではないお味噌汁が出たときに





と、なぜそう言ったかの原因を突き止めます。
そして必ず最後に、

と伝えますが、
2歳児、イヤイヤ言っているときに伝わりません。
なので…

といいます。
記憶に新しい、2歳1ヶ月のときにインフルエンザに罹ったときのことをもう一度話します。
病院へ行って、1人で5分ほど点滴ルートの確保のため別室へ娘が連れて行かれた時の話をします。
本人もうっすら覚えているのか

と、納得してくれます。
妄想に近い嘘は付き合う
時たま、

って明らかな妄想を話してくれることがあります。
最初のうちは「んな、そんなわけあるかいな」とスルーしてたのですが何度も言うので空想の世界へ一緒に行きます。




よいしょってしたんだよー


なんて…
可愛らしい話が聞けることがあります。
もう、嘘っていうか、作り話と言うか…物語を自分で作っていると言ってもいいかもしれません。
嘘は成長の証
「嘘は成長の証」と私は捉えています。
というのも、嘘もその先の想像力がなければ作ることはできないと思います。
学生の時だれしも「宿題やってくるの忘れた…持って来るの忘れたことにして明日出そう」みたいなしょうもない嘘をついたことありませんか?私はあります。ダメ学生だったので。
その先に起きる「嫌なこと」を想像して「回避」しようとするために「嘘をつく」ということをしているのならば2歳6ヶ月でそんなことできるのはすごい!と心の中でべた褒めしながら、
しつけています。(嘘を褒めるのはいかがかなと思うので)
実際、私は最初のうちはかなり叱ってしまいました。
よくよく考えると

と思うと、
生活習慣も含めて娘の中で色々なものが形成されている途中なんだと感じるようになりました。
命にかかわるような「嘘」や人が悲しむ「嘘」だけはやっぱり叱りますが、
それ以外は「そっかー」と心の中で数秒数えて、対応してます。
(アンガーマネジメントというやつで6秒数えると怒りが収まるとか)
嘘を叱るではなく「付き合う」覚悟
カナダの心理学者で教育学者のヴィクトリア・タルウォー博士という方を今回の嘘について調べるとよく見かけました。
この博士はこんな実験を行いました。
西アフリカにある2つの学校で、「覗き見ゲーム」と称する実験を行った。
2校のうち、1校は規則がゆるく開放的で、もう1校は懲罰を含めた厳格な校風を特徴とする。
実験は、物体を隠して子どもたちから見えないようにした状態で、
音だけでそれがどういう物であるかを当ててもらうというもの。
そのうち最後のゲームでは、たとえば物体は「おもちゃのサッカーボール」であるのに、
音は「ガーガー」いうような、物体とは何の関連性もないものに設定。
最後のゲームの後で、実験者や教師など大人は教室からいったん出て、
戻ってから子どもたちに「最後の物は何だった?」「覗き見はした?」という2つの質問をした。
この実験でみるのは「嘘のつき方」
最後の物が何であるかを正解した子は、覗き見をしている確率が高いことになり、そこで嘘のつき方を見るという実験。
結果は、開放的な学校では、嘘をついた子どもと正直に答えた子どもの割合は平均的なレベルだった。
それに対して、厳格な校風の学校では、躊躇することなく嘘をつく子どもが多く、しかも嘘のつき方が非常に巧みだったという。
つまり「雰囲気」が大事ということ。
この実験の場合は学齢がもう少し上なのですが、これは幼児期の子どもにも多少なりと当てはまると考えられます。
この先きっと子どもたちは私達親にもっともっとたくさんの嘘をついていくことになると思います。
その嘘が誰かを欺き、傷つけるようなことが合っては悲しい結果しか生みません。
できるだけ寛容に2〜3歳のうちは嘘に付き合う姿勢が大切なのかもしれません。
とくに幼児期に気をつけたいのが、
その嘘が「注目してほしいための嘘」なのか、はたまた「叱られないようにする為に付く嘘」なのか、きちんと見極めて付き合っていかないといけないですね。